今シーズン雪山第2段.
これまで比良山系は,
前回もそうだが山脈西側のバス路線からアクセスするルートばかりだった.登山開始の標高が高いことなどの利点があるからだ.しかし今回は,山脈の東側,JR湖西線の駅から直接アクセスするルートとした.
湖西線からアクセスするルートとしては,スキー場のケーブルを使うルートと,今回の比良駅から金糞峠などを登るルートがメジャーなようだ.今回は金糞峠経由で稜線に出て,南の堂満岳に登ることにした.
GPSのログは
ヤマレコで.
比良駅には8時過ぎに到着,朝日を背に浴びて山を目指す.
イン谷口,という登山口に着いた.そこから少し上流まで自動車が沢山止まっている,そうとう沢山人が入っているようだ.
ちなみにイン谷口ってなんだ,東横インとか東急インの類?谷口というホテル?とおもったが「イン谷」という谷の入口のようだ.
さらに谷沿いに登り,青ガレという急坂を登る.ガレもびっしり雪がついている.ここからアイゼンを付ける.とは言ってもワカンで始終するつもりでいたので6本爪しか持って来なかった.12本爪を持ってくれば良かった.
青ガレの手前では,左手の堂満岳を目指して登攀に掛かる人たちがたくさんいた.冬季のクライミングで有名な場所のようだ.
青ガレからさらに一生懸命登ると峠が見えてきた.
金糞峠についた.
一昨年の夏に南北縦走で泊まった場所だ.あの時は,夕暮れの涼しい風を感じながら楽しく幕営したが,今日は寒風吹きすさぶ.
峠は風の通り道で寒いので堂満岳の方向に移動,少し風が避けられそうな場所を見つけて昼食とした.昨晩のうどんをすこし余計に作ってもらってボトルで持ってきた.久しぶりにOptimus 8Rが火を噴く.こういう寒い時はガソリンストーブが心強い.
堂満岳の山頂が見えてきた.あと少しだ.堂満岳までの稜線の左手(北東壁)はクライマーが沢山いるようで掛け声が聞こえてくる.
山頂はやたら混んでいた.大半はハーネスを付けたクライマー.
昼食は既に済んでいるし混んでいるので下山にかかる.
前の人に着いて踏み跡を辿って降りていったがどうも怪しい,やたら急だし.GPSでよく見ると別の尾根に降りそうだ.この踏跡はクライマーが壁のトップから山頂に向かたものらしい.前の人に追いついて間違えている旨を伝えて引き返す.急登な上に所々でアイスバーンの層が露出しているのに,6本爪で足場が効かずちょっと焦ったが,ピッケルでステップを切りながら丁寧に登り返した.踏跡は心強くもあるが気を付けないといけない場合もあるな.GPSさまさまだ.
正しいルートにもどって一安心,下山を再開する.
針葉樹帯になるとひと安心.降りてきたっていう感じがする.針葉樹帯のほうが道の付き方も良くなる.
麓も近くなってきた所に池がある.一面凍結しているが歩けるほどではなさそうだ.
暫く下るとキャンプ場のような所を通過し,車道に出る.田園地帯を抜けて比良駅に歩く.振り返ると堂満岳は雲の中.
ちょっとしたヒヤリハットもあったが,平さん家の東面の様子も分かったし,なかなか充実した山行だった.