ブログトップ

山道歩き

trailwalk.exblog.jp

Jansport TAHOMA 75

いつも泊まり山行ではJansportのフレームザック,改造Carsonを担いでいるのだが,前回の山行では,久しぶりに大型ソフトザックを担いだ.

山を始める前,釣りの遠征などに行くときはMountainsmithの80Lのザックに釣り道具やキャンプ道具を詰めて担いで出かけていた.そのザックは買った時点ですでに中古だったし,だいぶ老朽化して部品が壊れたり,ウレタンコーティングが加水分解してベタベタして臭うようになってしまった.その後,フレームザックを使っていたわけだが,やはり,今後は雪山山行や北アの岩稜などに活動を広げたいな,なんて計画も鑑みると,この70〜80Lクラスのソフトザックもひとつくらい必要だろうと思い,円高のニュースに背中を押されて米アマゾンから買うことにした.

どれを買おうかと考え,以前にお店で背負ったGregoryのパリセードは素晴らしかったなぁとか,Goliteのウルトラライトなやつにするかとか,いろいろ考えたが,フレームザックですっかり信頼を置いているJansportのPro Seriesに位置づけられるTAHOMA(75L)にした(しかも自分がかったときは半額ぐらいになっていた).米アマゾンはUPSやDHLでトラッキングサービス付き,注文から4日で届いた.

オモテ面.一番目を引く特徴はこの網目の白い生地.「VX07 Sailcloth」というセイルクロス(帆布)だ(昔はザックといえば綿の帆布だったが,今も化学繊維の帆布が使われているのが面白いなと思った).この布はやや透明感があり,中の荷物の色がなんとなく外からわかる.
この網目の布と薄いグレーの布,そしてワンポイントのイエローが,山岳ザックらしからぬ独特の雰囲気を醸し出している.比良ですれ違ったかんさいのおばちゃんに「にいちゃん,綺麗なザックやなぁ」と言われた(笑)
c0218468_2141094.jpg


ショルダーストラップとヒップベルトはかなり厚手のパッドが入っていて,Gregoryのパリセードと近い感じのガッチリ感がある.
c0218468_2194424.jpg


ヒップベルトのアップ写真.おなじJansportのフレームザックのCarsonの方は薄めで幅広のヒップベルトを使っていて対照的だ.
c0218468_2114073.jpg


トルソーは「グリッドフィト」という方式で調整する.ショルダーストラップの突起を,片側で2x3箇所の孔の開いた板の好きな位置に引っ掛けて使う.先日の山行では歩きながら途中で何度か位置を換えてみて概ね良さそうな位置を見つけた.
c0218468_21144539.jpg


尾てい骨のパッドをベローンとひらくと内蔵フレームの下端が出てきて,ヒップベルトを外すこともできる.フレームは2本のアルミのフラットバーのシャンクと,それの上下端を留める,おそらくCFRP(カーボンプレート)の部品からなる.
c0218468_21172345.jpg


「Pro Series」のロゴマーク,レーニア山の等高線図の上に白い山が描かれ,周囲にはエレベストやマッキンリー,アコンカグアなど名だたる名峰のなが刻まれている.これはそこら辺の低山に甘んじていたらこのザックに申し訳ないなぁ(笑)
c0218468_21203128.jpg


トップリッドはバックルで止められていて簡単に外せる.リッドは通常はヒップバッグになるのだが多いが,これは肩ひもが出てきて止めると小さいザックになる.これはあまりにもトルソーが小さくて背負い心地はいまいちだ.
c0218468_2125417.jpg


内部.1気室,サイドアクセスジッパーなども一切なし,Pro Seriesと言うだけあって硬派な造りだ.
c0218468_21271571.jpg


テント泊山行に常夜灯としてよく持っていくケミカルライトをトップリッドに入れてみた.生地の透明感もあって,ぼんぼりのように綺麗になった.
c0218468_21314229.jpg


で,肝心の背負い心地に関してだが,先日の山行では18kgを担いだが,かなり腰荷重になってくれる.でも2日歩いてみるとフレームザックにはない上半身の疲労感が少しあった.背負って立っている分には充分に腰荷重になっている感覚なのだが,この違いはどこから来るのか.
山行の帰りの電車でいろいろ考えていたのだが,このザックなどソフトザックのフレームはV字型をしていたりヒップベルトと1点で接続されている物が多いが,フレームザックのフレームはHがたというか日の字型で,ヒップベルトと左右2点でつながっている.フレームと1点でつながったソフトザックは,ヒップベルトにスタビライザーのベルトは付いているもののザックの水平の揺れがヒップベルトに伝えきれない.一方でフレームザックは2点でつながっているので,水平の揺れすら腰で処理しているのではないか.ヒップベルトに流せない揺れは肩で抑える事になるので上半身が疲れたのか...その代わりソフトザックの方が体との一体感は上だ.
c0218468_21522347.gif


背負い心地以外の点で,ソフトザックとフレームザックとの違いは...

フレームザックの方がフレームによって気室が安定しているし,サイドアクセスのジッパーやポケット類も多く,パッキングが非常に楽.あの荷物,奥に入れたからなかなか出せない,なんてこともない.

ソフトザックの方が幅が小さい.低木のトンネル,岩場などを通るときに邪魔にならない.特急や新快速などロングシートでない電車に座るときに股の間に置けるという利点もある.

フレームザックの方が荷物の外付けがしやすい.ウレタンのスリーピングマットなどは綺麗に収まる.雨の日のテントの撤収など,それ急げーっとテントをたたんでまとめてフレームにくくりつけて終わり.

ショートタイプのスリーピングマットを使った場合,足元にザックを敷いて補助したいところだが,フレームザックはゴツゴツして寝心地が悪い.今回の山行で,このザックを敷いて寝たらなかなか具合が良かった.

前にも同じようなことを書いたかもしれないが(笑),今回,大型のソフトザックを背負ってみてそれぞれの良し悪しが改めて見えてきた次第である.
[PR]
by trail_walker | 2010-10-28 22:16 | 山道具(運搬)
<< Mt.Rokko Outdoo... 比良山系縦走(2日目) >>