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山道歩き

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氷ノ山ー鉢伏山縦走(最終日2010/7/25:鉢伏山まで縦走)

昨日の続き.
夜半過ぎから,同宿の広島の人のいびきもかき消すくらい風音がビュービューすごかった.でも実際はさほどの風ではなく,建物がやたらと風を切る形をしているのだろう.朝の気温はセ氏12度.シュラフは三鷹のトップキルトだったが,肩までちゃんと潜っていれば寒くはなかった.

広島の人とご来光を見ようということで4時半に起床.そう言えば,山頂でのご来光は富士山以来だ.
広島の人は山行を断ったした友人にご来光を自慢したいらしい.ところが外に出るとまさに日の出る方向に雲の塊.直接,太陽が地平線を割るところは見られなかったが,逆に雲が赤さを演出して綺麗な景色になった.
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のんびりと日の出をみて,朝飯と支度を済ませる.ちなみにここのトイレは水洗の立派なものだ.裏手に浄化槽があり,ソーラー発電の電力と雨水で分解するらしい.しかもなぜか2階が展望台.ベンチまである.ここで泊まってもよさそうなくらいだ.
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だいぶのんびりして6時20分に出発.広島の人と分かれる.
ちなみに小屋の中はこんな感じ.鉄骨むき出しで,ログハウスの鷹ノ巣小屋や酉谷小屋と比べてしまうと素っ気ない.一方で備品(?)は多く,毛布や畳,スコップや鶴嘴,それに洋服まであった.ベンチの部分は幅が800mmほどあり,寝るのには充分.左奥のはしごで2階に上がる.
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氷ノ山越の鞍部までは来た道を下る.頂上付近は裸地化を防ぐため,木道や石畳のようになっている.少し下ると樹林帯になる.ところどころに見られるヤマアジサイ.関東のものはもっと白っぽいのが多いが,こちらのは綺麗な青色だ.
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氷ノ山越からさらに北へ進む.深い笹原と樹林帯を交互に通る.笹原を通るときに,あちこちでカサカサっと蛇が逃げていく音がした.
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今回3棟目の小屋,大平頭避難小屋.ここは比較的小さく,2階はない.1階のベンチも幅が狭いので寝る場合は床に寝る事になる.
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そしてついに見えてきた草原.氷ノ山の山頂からもよく見えていた.奥のピークが鉢伏山.
ちなみにこの山域はこの写真のような丸太の階段が多い.土の流出を防ぐ意味もあるんだろうが,歩幅が強制されてしまい歩きにくい.
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一面の草原.長めは最高,ちょっと日差しが暑いが...草原の中の尾根を鉢伏山の麓まで歩いていく.
右手はハチ高原のスキー場エリアだ.
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実は昨日の登山口の親水公園で会った小学生たちは序章に過ぎなかった.右手の斜面下の方から賑やかな黄色い帽子の小学生たちがおそらく7か8クラス分ぐらい登ってくる.そう言えばよく考えると夏休みに入って最初の週末.まさに林間学校のピークだ.
鉢伏山山頂への最後の急登を小学生たちに紛れて登っていく.元気に駆け上がっていく子もいれば,足取り重く着いて行く子も.「ほらっ,止まるんじゃない!」先生の激が飛ぶ.自分も叱られてるみたいで,小学生の手前もあって立ち止まることもできず,黙々と歩を進めることになってしまった(笑)
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鉢伏山の山頂.ここはまさにスキー場だ.リフトが数本と管理棟もある.
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実はここまで,山と高原地図のコースタイムでは4時間半くらい掛かるところを3時間10分,かなり早いタイムで着ている.先生の激もあったものの(笑)とくに急いだつもりはない.そう言えば以前に秩父で「この辺のコースタイムは随分シビアですね」と地方から来た人に言われたことがある.その言葉の意味がなるほど納得できた.
また,予定よりだいぶ早い到着により,予定のバスより1本前の2時間早いバス(11:35)に乗れる可能性が見えてきた.まあ,普段であれば特に急がないで草原でトカゲでもして時間を潰すんだが,もし時間があれば下山後に寄り道をしようと思っていたので,1本前のバスに乗ることにした.
またしても,小学生と途中まで一緒に下り,そしてハチ高原のスキー場の一角に出た.スキー場を突っ切って降りていく.
ハチ高原はまさに林間学校の真っ只中.いったい何校来ているんだろうかという賑わいだった.
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結局バス停には30分ほど余裕を持って着いた.鉢伏のバス停はスキー宿街の中にある.
バスで再び小一時間.八鹿駅に戻ってきた.ちなみい八鹿駅はこんな感じのかわいい駅.
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で,ここからまっすぐ帰らず寄り道をしたのだが,それについては,最後にちょろっと書くにはもったいない内容なので明日にしよう.
(つづく)
by trail_walker | 2010-07-26 21:27 | 山行
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