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山道歩き

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エキスパート・オブ・ジャパンのワカンとその改造

昨日の山行では大いに活躍したワカン(かんじき).使っているのは最もポピュラーなExpert of Japanのアルミのワカンだ.
自分が調べて見つけた範囲では,現在,アルミワカンは以下の4つがあるようだ.
エキスパート・オブ・ジャパン
・つま先側,踵側共に反り上げ.無塗装.幅は最も狭い.
・W 18.2,L 44.1cm.重さ745g.(Lサイズ)
マジックマウンテン
・つま先のみ反り上げ.黒色塗装.交換可能な爪.
・W 19,L45cm.重さ920g.(Lサイズ)
エアモンテ
・反り上げなし.無塗装.鋳造アルミの爪.
・W 19.8,L 42cm.重さ820g.
メーカー不明(グリーンライフスポーツ取扱い)
・反り上げなし.黒色塗装.最も幅広.
・W 22,L42cm.重さ820g.

エキスパート・オブ・ジャパンのワカンは最も幅が狭く,前後両方共に反り上げており,歩きやすさを重視したモデルといえる.アルミパイプの長さが浮力に比例するならば,グリーンライフのワカンが最も浮力がある.マジックマウンテンとエアモンテは,使っているうちに爪がガタ付いてくる問題に対して工夫をしているようだ.また,アイゼンとの併用時にはワカンを裏替えした方がいい,そのためにはフラットなワカンでないとだめだ,という議論もあるが,自分は,歩きやすさと軽さを重視してエキスパート・オブ・ジャパンにした.

無改造のワカン.
エキスパート・オブ・ジャパンのワカンとその改造_c0218468_16513859.jpg


改造済みのワカン.
エキスパート・オブ・ジャパンのワカンとその改造_c0218468_16515613.jpg


●アルミパイプ全体をスパイラルチューブでカバー.
実はこれ,フレームザックのフレームにも付けてある.フレームザックはキズ防止の為につけたが,ワカンの方は,凍傷防止と雪団子防止のためだ.スパイラルチューブは,アイゼンのアンチスノープレートによく使われている素材とおなじ塩化ビニル製だ.(塗装がされているワカンというのはこの雪団子防止をある程度狙ったものであろう)
スパイラルチューブに関しては昨日の山行でも好調だった.チューブの隙間の,アルミの地肌が露出した部分だけに雪が付いていた.乾きにくくなるかと思っていたが,隙間もたくさんあるし,さほど問題ではなかった.
エキスパート・オブ・ジャパンのワカンとその改造_c0218468_17101860.jpg


●ベルトの向きの変更(左が改造済み).
ゴローのS8はソールの取り付けがステッチダウン製法なので,靴底の幅が広いこともあり,ベルトを足の甲の方に持ってくるのが窮屈だ.そこで,和服の「前合わせ」のような形になるように,向きを換えた.これにより,ベルトに捻れがない状態で,靴の表面に沿って上側に持ってくることが出来る.
エキスパート・オブ・ジャパンのワカンとその改造_c0218468_16521358.jpg


●爪の前後にケーブルロック(ロックタイ,インシュロック)の追加.
これはエキスパート・オブ・ジャパンが自ら出している輪っかがあるのだが,この方が簡単なのでケーブルロックにした.
昨日の山行ではこれは付けていなかったが,写真でもよくみるとわかるが,ベルトが爪と擦れて,すこし痛みはじめていたので急遽取り付けた.
エキスパート・オブ・ジャパンのワカンとその改造_c0218468_16522434.jpg


ワカンというのは金属製品だし,とてもシンプルなだけに,いじり甲斐がある道具だ.足への取り付けがもっと簡単になるような改造方法はないものかと考えているが,いい案が思いついていない.
by trail_walker | 2011-01-23 17:23 | 山道具(小物・その他)
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